「羇旅漫録」詳細
[羇旅漫録 ―馬琴の見た京・大坂]
「羇旅漫録(きりょまんろく)」は曲亭馬琴が享和2年に敢行した関西への旅の際に書き残し、その死後の明治になって出版された旅行記です。当時、35歳の新進作家だった馬琴が、後の版行を意識せずに私家版として書き残したらしい本書には、旅を通して旺盛な好奇心と資料収集欲にあふれ、また各地の文人との交際にも熱心だったらしい馬琴の、多岐にわたる観察と率直な批評が数多く見られます。特に京・大坂の文化や風俗に関する記述は興味深く、当時の上方の知られざる断面に、馬琴の現実的な目を通して触れることができます。加えて、旅の途次に遭遇した「享和2年の大洪水」のなまなましい描写も、貴重な記録となっています。
この電子書籍では、馬琴の原文を新字・新かな化するとともに、読みやすさを主眼にしてテキストの体裁を整え、また挿図をすべて収録して、本書の多面的な魅力の再現をめざしました。
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EPUB版ダウンロード(2013.8.28更新)
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更新メモ(2017.10.4)
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