Adobe Digital Publishing Suite
アドビが「Adobe Digital Publishing Suite 」の日本での提供を開始。
よく分らないがInDesignで作った出版物を、電子書籍アプリとして出力し、配信の面倒まで見る、出版社向けのセットのようですね。「Apple iPad用・Android用・BlackBerry PlayBook用」などとなっていてますが、今のところは事実上iPad向けのサービスと考えていいのでしょう。
といっても、アップルは最近、「単体書籍をアプリとして販売することを許可しない」という方向に行っているようですから、iPad向け電子雑誌の作成・配信サービスということになりそうです。
そういえば山と渓谷社がすでにこのツールを利用して、「Hütte(ヒュッテ)」という山ガール向け雑誌をappストアで売っていました。無料版もあるのでのぞいてみると、記事別の移動は横フリック、記事内のページ送りは縦フリックという面白いナビゲーション。結構見られるものに仕上がっています。ただ、本文の文字が小さくて今のiPadの解像度では少々読みにくい。このレイアウトならラティナディスプレイ版のiPadが必要でしょう。
電子書籍を大きくビジュアル系と読み物系に分けるなら、前者はフルカラー液晶で比較的大画面のタブレットで、後者は長時間読書に向いた電子ペーパーの軽くてコンパクトな専用読書端末でという棲み分けが、見えてきたような気がします。