ソニーReaderへの注文

 前回、ソニーReaderをずいぶん持ち上げましたが、もちろんそれ以上に注文はたくさんあります。それをちょっと書き連ねてみます。

・現在の箱体は金属製で、プラスティックのKindleやNookにくらべて高級感を出していますが、これはあまり必要のない演出だと思います。要は持ちやすく手に馴染めばいいのです。金属外装というのは、冬などは肌触りが冷たくていけないし、軽さの点でも不利でしょう。プラスティックの方がデザイン的にも自由が効いて、新しいNookなど実に魅力的な仕上がりです。次はプラスティック外装でお願いします。

・Readerが出た当初はwifi機能がないことで落胆したコメントがたくさん出ましたが、個人的にはこれはどっちでもいいと思っています。本なんてそう毎日買うものではないし、緊急に必要になるものでもないので、じっくりパソコンで探して買ってUSBで転送という現状でもとくに不満はありません。それよりももっとソフト的なカスタマイズ性を高めてもらった方がありがたいかなと思います。

・そのカスタマイズで希望したいのがフォントの選択機能です。今はお仕着せのフォントでしか表示できないわけですが(それもあまり上等な表示ではない)、自分の好みのフォントを入れてそれで読めれば、電子本への愛着も高まると思います。さらに、文字の大きさもポイント単位で設定できて、行送りなども変えることができれば御の字です。

・そしてもちろん、epub3.0への対応。これは近々アップデートで実装されることを願っています。縦書き・ルビ・圏点をサポートしたオープン規格のepub3が普及して、各読書端末に実装されれば、自己出版のハードルも一気に下り、面白い時代が訪れそうです。「青空文庫」などもepub3に移行するのではないでしょうか。

・カラー液晶化はご勘弁を。アメリカではNookに続いてKindleにもカラー版が出ると話題になっていますが、これは本を読むための端末というよりも、雑誌やカタログ用をめざしたものでしょう。液晶画面は目に優しくないし、電池の持ちも悪く、じっくり本を読むツールには向いていません。専用読書端末とマルチデバイスはきっちり分けて考えるべきだと思います。

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