kobo端末のダウングレード法
「EPUB本の読み方」に書いたように現在、楽天kobo端末からDropbox上の書籍ファイルをダウンロードすることができなくなっています。私の環境では、初代kobo touchとkobo glo HDにともにバージョン4.5.9587のファームウェアが降っていて、ともにダウンロードに失敗します。現在、ソニーReaderからもDropboxへログインができず、スマホやタブレットでますますクラウドとの連携が加速する時代に、専用読書端末がクラウドに対して閉じているというのはなんとも残念な状況です。ただし、kobo端末ではファームウェアをダウングレードすることでDropboxからのダウンロードが可能になりますので、その手順をメモしておきます。ダウングレードはもちろん自己責任でお願いします。←2017年9月現在、ダウングレードした端末からもDropboxファイルが利用できなくなっています。残念ながら kobo端末からの安定したDropboxの利用は望み薄かもしれません。
1)「MobileRead Wiki」から旧版ファームウェアをダウンロード。kobo端末はMark3~Mark6まで分類されているので、自分の端末がどれにあたるかを分類表で確かめて、ファームウェアの一覧からダウンロードします。kobo glo HDでDropboxが使える最新のファームは4.1.7729であることは確認していますが、初代kobo touchはあまりにインターネット周りの動作が緩慢で、確かめることを断念。おそらく3.xのファームまで戻ることが必要かもしれません。
2)ダウンロードしたzipファイルを解凍。中に「upgrade」フォルダと「KoboRoot.tgz」ファイルと「manifest.md5sum」ファイルの3つがあることを確認。
3)kobo端末をUSBでパソコンに接続。画面でPCと接続するか聞かれるので、接続をタップ。
4)PC上に現れる「KOBOeReader」の中の「.kobo」フォルダーを開き、先ほど解凍した3つのフォルダとファイルをそこにコピー。
5)ハードウェアの取り外し手続きをして端末からUSBを外す。
6)自動で端末が再起動し、ダウングレード完了。
*「MobileRead Wiki」のマニュアルには、ダウングレードの場合、事前にファクトリーリセットをした方がいいかも、と書かれていますが、私の環境では初代kobo touch・kobo glo HDともにファクトリーリセットなしでダウングレードできています。
*端末の設定の「同期/お知らせ」から「自動バックグラウンド同期」をオフにしておかないと、またファームウェアが最新のものにアップデートされてしまいますので、そのまま旧版でDropboxとの連携を維持したい場合はお忘れなく。ホーム画面の「同期する」もノータッチで。